診療のご案内家庭医療とは家庭医療研修プログラム家庭医療への取り組みスタッフ・研修医紹介

家庭医療とは

健康に関するよろず相談所・診療所

「家庭医療」とは、簡単に言えば健康に関する「よろず相談・診療」です。内科、外科、産婦人科、小児科、および眼、耳、鼻、のど、皮膚、筋骨、関節などの様々な問題に対処することはもちろんのこと、心の悩み、家族の問題なども含めて、患者さんを全体的に診ていきます。
かと言って、「家庭医療」を提供する「家庭医」は何でもできるスーパードクターなわけではありません。家庭医は、診断がはっきりしない場合、比較的珍しい病気が疑われた場合、通常の治療で病気が良くならない場合などは適切な専門医に紹介します。また、専門的な技術を要する検査や治療・手術が必要な場合にも専門医に紹介します。このように専門医に紹介になるケースは1割以下と言われていますので、ほとんどの場合は家庭医にかかれば用が済んでしまうことになります。家庭医が患者さんを専門医に紹介する場合も、紹介して「はい、さようなら」というわけではありません。家庭医は患者さんの健康を全体的に診ていきますので、専門医と連絡を取りながらその病気の経過を観察し、他の健康問題へのケアを続けていきます。

写真:けいじゅファミリークリニック院長 吉岡哲也

けいじゅファミリークリニック院長
吉岡哲也

治すだけではなく予防を重視。

家庭医の仕事は病気を診るだけではありません。家庭医は「予防」を重視します。ですので、単にのどの痛みなどで受診された場合でも、「健康維持のため改善すべき生活習慣はないか?」「必要な予防接種・検診項目はなされているか?」などをチェックし、アドバイスをすることができます。このように家庭医は健康増進にも貢献しているのです。

写真

体の病気だけではなく心の病気やストレスも。

健康といってもこれは体の問題で収まるものではありません。病気に関する不安や、治療の負担から来るストレスなど、心にもさまざまな問題が生じることがあります。また、そのことが家族へも影響し、家族へも健康上の問題が広がることがあります。その逆に、心・家族の問題が体に影響することがあります。体と心、家族、環境には密接なつながりがあり、それぞれについて適切な対処がなされないと問題が解決されなかったり、長引いてしまったりする場合があります。家庭医はこういう問題に総合的に対処していくので、より効果的に問題を解決しやすいと言えます。とは言っても皆さんの中には心の悩みや家族のこと(性に関することも含めて)について話すなんて恥ずかしいと思われている方もいらっしゃるかもしれません。けれども家庭医はそういった問題は何かしらの形でほとんどの人が持っていることを知っていますし、家庭医はそういうことを聞くことに慣れていますので全く恥ずかしがる必要はありません。逆に心や性の問題と関係ないことで受診したのに、家庭医がそのことについて質問することがよくあります。「失礼な」とか「恥ずかしい」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と問題はそこに隠れていたりすることもありますので、見落としを無くすためにもご理解をお願いいたします。

かかりつけの家庭医がいることでのメリット(例)

メリット例 1

ある科を受診したところ、問題はその科ではないので他の科に行くように言われたことはありませんか?
家庭医にかかれば、全身を扱いますのでこうなることはあまりありません。特に原因がはっきりしないときには、異なった診療科を4か所も5か所も受診することもありますが、家庭医にかかればもっとも適切と思われる専門医に紹介できますので、そうなることは稀です。

メリット例 2

この科ではないと言われたので、別の科を受診したところ、また同じ話をして同じ検査を受けて、いらだったということはありませんか?
家庭医を受診すればこういうことはありませんし、仮に専門医への紹介が必要な場合には紹介先専門医に連絡を取りますので、繰り返しの検査などは最小限に抑えることができます。

メリット例 3

狭心症は循環器科、胃潰瘍は消化器内科、関節炎は整形外科、鼻アレルギーは耳鼻科といった具合に、複数の診療科を定期的にかかられている患者さんは、家庭医にかかればこれらの問題が一か所で管理できます。

メリット例 4

自分は婦人科を受診する必要があるのだけど、子供を小児科に連れて行く必要もあるし、おばあちゃんを内科に連れて行く必要もあるし大変という状況はありませんか?
家庭医だったら、一度にみんなを連れて行って、みんなまとめて診察することも可能なので、かなりの負担減になります。

メリット例 5

家庭医をかかりつけ医とすると、その患者さんの様々な健康問題や家族背景などを知っているので、何か問題が起こった時に素早く対処することができます。また患者さんの価値観、考え方なども分かってきますので、それに合わせて患者さんがより納得のいく医療を提供することができます。

メリット例 6

入院が必要な時は、家庭医は入院主治医と連絡をとりますので、外来での状況を踏まえた上で治療を受けることができます。また、退院時にも入院主治医と連絡をとり、退院後気をつけるべきことなどについて引き継ぎが行われますので安心です。

メリット例 7

家庭医をかかりつけ医とすれば、何か所も受診する必要がなくなり、不必要な検査も減るので、個人レベルでも国家レベルでも医療費を節約できます。また専門医はより専門に集中することができるので、専門家としてより力を発揮することができ、より質の良い医療を受けられます。

多くの家庭医を育てていくために

このように家庭医療は、今日本の社会が抱える医療費の問題、医師不足の問題の解決策となります。地域医療の崩壊が懸念される能登地域では特にこのような医療が必要とされていると言えるでしょう。この家庭医療の普及のためには、多くの家庭医を育てていく必要があります。当家庭医療外来では多くの研修医が診療にあたります。研修医に見られるのは不安と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、指導医が全例チェックしていますので、心配する必要はありません。むしろ研修医が診察すると、「普段よりも丁寧に診てもらえた」、「普段話せないことを話すことができた」など良い効果も報告されています。家庭医療外来における研修医への教育についてご理解のほどよろしくお願いいたします。

写真:研修医を指導する吉岡院長

研修医を指導する吉岡院長

関連リンク

          

交通アクセス けいじゅヘルスケアシステム 恵寿総合病院ウェブサイト