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平成19年3月25日 北陸中日新聞 朝刊
地域にがん先端医療
金大、民間病院と連携
寄付金で七尾に講座
木村英晴特任助教授
金沢大(金沢市)が石川県七尾市の董仙会恵寿総合病院から七千五百万円の寄付を受け、能登地方のがん治療の向上に取り組む「地域連携腫瘍(しゅよう)内科講座」を設けた。二〇〇九年十二月まで三年間にわたり、がん医療の底上げを図るとともに、金沢大と地域病院の連携のあり方を探る。寄付講座という形で一線で活躍する医師を確保する試みとして注目されそうだ。
(報道部・伊藤弘喜)
スタッフは木村英晴特任助教授(三三)=呼吸器内科=と助手の二人。週に一回、恵寿総合病院で最先端の放射線治療や抗がん剤治療を指導することで、がん治療の向上を図る。近年、発展が進むがん治療法を大学病院だけでなく民間病院に普及させ、医師不足が進む能登地方の患者でも先端医療を受診しやすくするのが狙い。
医師ら派遣技術を普及
講座が設けられ金沢大と連携してがん治療に取り組む「恵寿総合病院」=石川県七尾市で
これまでも協力する両病院の医師はいたが、個々の医師段階にとどまることが多かった。今回の講座では全医師に一律に適用できる連携のあり方を模索する。具体的には患者の病状や治療段階に沿って各病院が果たす役割を明確にし、電子カルテの共有を進める。
また、多くの患者の協力が必要な新薬の臨床試験も連携によって進めやすくなる。特にがんを起こす分子に働きかける「分子標的治療薬」の開発にも力を入れる。
恵寿総合病院を運営する董仙会の神野正博理事長は「高齢化が進み、がん患者も増える中、地域の病院にも相応の治療体制が求められている」と強調。木村特任助教授は「大学の使命として先端治療を北陸全体に行き渡らせたい」と意欲を語った。







