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入院加療に伴うリスクと対策について

転倒転落のリスクについて

  • 入院されると、慣れない環境や病状により、筋力や注意力が低下し、思わぬところで転倒してしまうことがあります。
    特に高齢者は注意が必要です。そのため、履物はなるべく慣れたものをご準備ください。
  • 点滴をしているときや、お熱がある時、その他お薬などの影響で転倒することもあります。
    起き上がったり移動に不安があるときは遠慮なくスタッフコールをご利用ください。

せん妄のリスクについて

  • せん妄とは、脱水や感染、炎症など身体的精神的負担がかかった時に生じる意識の混乱です。
    高齢者、特に認知症を合併している方はさらに生じやすいと言われています。つじつまの合わないことを話したり、
    昼夜のリズムが乱れたり、現実にはないものが見えたりするなどの症状が生じます。
  • せん妄を起こすと、必要な点滴やカテーテル類等を自分で抜いてしまうなどの危険な行動を起こすことがあります。
    せん妄に陥らないように、対策を行いますが、それでも起こり得る場合があることをご理解ください。

身体拘束について

  • 治療の過程で、一時的にせん妄や意識障害を起こすことがあります。そのため、転倒転落や治療に必要な
    チューブ類などが抜けてしまうなどのリスクがあります。
  • 患者さん本人や他者の安全確保のために、やむを得ず患者さんの行動制限や身体拘束を行うことがあります。
  • 行動制限や身体拘束が必要な場合には、あらかじめ同意書に署名していただくことがあります。

褥瘡(床ずれ)について

  • 褥瘡(床ずれ)は、体重で圧迫される部分の血流が悪化することで、皮膚が赤くなったり傷ができたりする状態を言います。
    栄養状態の悪い人や高齢者、むくんでいる人、オムツの使用や排泄物などで皮膚がふやけるなど皮膚が弱い人は、
    圧迫だけでなく摩擦やずれなどの刺激が繰り返されると床ずれができやすくなります。
  • 床ずれとならないように多職種の職員が十分注意し援助しますが、全身状態の悪化等によって、防ぎきれない場合もあることをご理解ください。

MRSA検査について

  • 抗生物質の効きにくいMRSAという細菌を保持していないか、入院前に検査を行います。検査の対象になるのは以下の方です。

 ・病院や施設から転院して来られた方

 ・過去1年以内に入院や施設入所歴がある方

  • 検査によってMRSAが検出された場合はあらためてお知らせします。

深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症について

  • 深部静脈血栓症は深部静脈(主に足の太い静脈)に血栓という血の塊ができ静脈の血液の流れに障害を与える病態のことをいいます。
    血の塊の一部がはがれて、血液の流れにのって肺動脈につまることを肺動脈血栓塞栓症といい、命にかかわることもあります。
  • これらは長時間の手術や、ベッド上で長時間動かない場合に発症のリスクが高まるとされています。さまざまな予防法があり、患者さんの状態に合わせて予防法を実行します。リスクのある方には、予防法の説明とパンフレットをお渡しします。