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診療科・部門のご案内

データセンター

病院内には多くの部署があり、たくさんのデータが各部署に点在しています。そのデータを集約、一元管理し、全部署横断的な「データの見える化」、フィードバックを行う部署として、「DATA LAB」と「診療情報管理室」があります。更に見える化されたデータを分析し、日々の診療・業務に活かしていくことで質の高い医療に繋げていきます。

恵寿総合病院 公式YouTube

課長ご挨拶

データセンターは、医療データの革新的な活用を通じて、患者さんや職員、地域医療、そして医療界全体を良くすることを目標に日々業務に邁進しています。データ活用と一口に言っても、以下に示すとおり当センターは幅広い業務に取り組んでおり、各業務には様々な特性があります。それぞれの得意分野を磨き皆が活躍できる体制を整えています。「医療×データ」は無限の可能性を秘めています。その可能性を最大限に引き出すことに情熱を注いでいます!

データセンター診療情報管理課長 川腰 晃弘

データセンターについて

データセンターの役割は、「データ」を中心に据えたとき大きく以下の3つに分類されます。

No.1「Input」(データの収集・集約)

病院は多くの専門部署で構成されており、そこには膨大なデータが存在します。データセンターでは、自部署にて精度の高いデータの作成を行いつつ、IT技術を用い点在するデータを集約し一元管理しています。

No.2「Output」(データの出力・抽出)

集約されたデータの “見える化”を図り、各部署にフィードバックしています。大量のデータから、そこに潜む重要な傾向やパターンを理解することは困難です。あらゆるデータソースから重要なデータを抽出・統合し“視覚化”(グラフやチャート等)させることで、データの理解を深め、活用を促進します。

No.3「Analysis」(データの分析・解析)

データによる改善・意思決定支援のため、目的に応じて自院データ(クローズドデータ)に加え、ベンチマークシステム等で共有される他院データ(シェアードデータ)やナショナルデータベースに代表されるオープンデータ等、様々なデータを組み合わせた高度な分析を行います。これにより、データドリブンな医療提供を実現し、医療の質と病院経営の質双方の向上を推進します。
データセンターはデータの力で病院の未来を創造します。

構成メンバー

  • センター長:医師:1名
  • 課長:1名(診療情報管理士)
  • DATA LAB:4名(理学療法士・診療放射線技師・看護師・医事課からキャリアチェンジ、うち医療情報技師1名)
  • 診療情報管理室:4名(うち診療情報管理士3名)

データセンターは、異なる機能を持つ「DATA LAB」と「診療情報管理室」から構成されており、これらが有機的に連携することで高度なデータ管理と医療サービスの質の向上の実現を目指しています。

DATA LABについて

データの見える化

Microsoft Office等のソフトウェアを駆使し、点在するデータを集約し、必要な情報の“視覚化”を行います。現場スタッフと話し合いを重ねて作成した「全部署モニター」は、各部署のKPIが一目でわかる圧巻の出来栄えです。内製化することで市販のソリューションでは困難なカスタマイズが可能です。

RPA(Robotic Process Automation)の設計

定型作業の自動化により、業務の効率化とヒューマンエラーの削減を実現。DATA LABが設計を手掛けることで、現場の負担を軽減しつつ、業務の質を飛躍的に向上させています。現在、約100のロボットが稼働しており、年間10,000時間以上の業務負担軽減を実現しています。これは職員が本来時間をかけるべき診療や患者ケアに、より多くの時間を充てることができるようになったことを意味します。

データ分析

データ分析を行いフィードバックし、医療の質、経営の質の向上に寄与。データを有効活用できていない、分析に時間と労力がかかるといった課題を抱えている病院は多く存在します。DATA LABは、専門部署として収集したデータを分析し、病院全体のレベルアップに貢献します。

そのほかの業務

各部署の業務効率化に向けたサポートにも注力しています。DATA LABは、恵寿が誇る医療DXの中心を担う部署です。

診療情報管理室について

診療情報管理室は、患者さんの大切な診療情報を扱う専門部署です。

医療データ管理のプロである「診療情報管理士」が、医学的知識やコーディング・分析スキルを活かし、診療の質をデータ面から支え、病院全体の医療提供をサポートする役割を果たしています。医師をはじめ多くの医療職から信頼が厚い部署です。
病院機能評価やISOなどの第三者認証で高評価を受けており、データの精度と管理業務の質が保証されています。これにより、患者さんに安心して医療を受けていただける環境を提供しています。
DATA LABが組織マネジメントに関するデータを多く取り扱うのに対し、診療情報管理室は診療に関するデータを多く取り扱っています。

主な業務内容

  • 診療記録の管理(データ入力・整備・点検・保管・開示)
  • DPCデータ、がん登録、NCD、各学会・医療団体データなど、データ活用の根幹となる各種データの作成・登録
  • 臨床指標(QI)、疾病統計等、診療に係るデータの収集・分析・フィードバック

診療情報の開示

患者さんやそのご家族からの診療記録の開示請求(カルテ開示)、行政からの開示請求など、診療情報の開示・提供に必要な情報の抽出や謄写に対応しています。開示にあたっては個人情報保護法等を踏まえた厳格な対応を行っています。手続きについて詳細はこちらをご覧ください。

診療情報は、患者さんのプライバシー・個人情報の保護のため、当院の個人情報保護方針に従って厳重に管理、取り扱いをしております。診療情報・診療記録が患者さんにとってご自身の大切な情報であると同時に、病院・医療従事者にとっても「医療の質の向上と安全の確保のために貴重な財産」であることを念頭に、正確な運用・管理を行うよう努めております。

私たちが大切にしていること

医療×データで、患者さんと病院の未来をつくる

近年、あらゆる業界でデータに基づく意思決定や課題解決、いわゆるデータドリブン化が進んでいます。医療業界も例外ではありませんが、他産業に比べて遅れているのが実状です。当院では、データドリブンな医療提供・病院経営を実現するための先進的な取り組みとしてデータセンターを設立し、データの積極的な活用を推進しています。
ここでいう「経営」とは、“事業目的達成のための継続的かつ計画的な意思決定と実行により事業を管理・遂行すること”です。病院事業とは、すなわち医療の提供を通じ、患者さん、職員、地域社会、すべてがより良い状態(Well-beingな状態)を目指すことです。つまりデータを活用し医療の質、病院経営の質の改善を図るのがデータセンターのミッションです。

データセンターで働く魅力

私たちの仕事が、患者さん、病院、ひいては地域社会全体が利益を享受する仕組み作りにつながる。データの力を信じ、その可能性を追求し、実現を目指す。なんだかワクワクしませんか?そのために、データセンターには多様な特性をもった仕事がたくさんあります。やりがいを感じながら、自身の成長を実感できる環境が整っています。私たちといっしょに熱い想いでInnovation を起こしましょう!あなたの挑戦を心よりお待ちしております。

データセンターが求める人材

  • データサイエンス、データ分析人財
  • 学び続けられる人、向上心のある人
  • 知的好奇心が強く、前向きな人
  • 論理的に物事を考えられる人
  • コミュニケーション能力がある人
  • コツコツ取り組むことが得意な人
  • 高度な情報管理スキルを身につけ、医療の発展に貢献したい人 等

専門資格

  • 診療情報管理士:4名
  • 医療情報技師:1名
  • 院内がん登録実務中級認定者:1名
  • 院内がん登録実務初級認定者:1名

学会活動

  • 日本診療情報管理学会会員
  • 石川県診療情報管理研究会会長(データセンター課長)
  • 同役員(同係長)