臨床心理課
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ごあいさつ
現代社会はストレス社会と言われ、精神医療の充実がますます重要となっています。そうした社会のニーズに応えるべく、2022年6月より当院に心療内科外来が発足しました。それに伴い、専門的スキルを持つスタッフが心のケアにあたるべく、臨床心理課という新しい部署が誕生しました。
課員すべてが臨床心理士と公認心理師の両方の資格を有し、これまで培った知識と経験をもとに患者さんの心のサポートに取り組んでいます。これからも日々研鑽し、より良いケアの提供に努めてまいります。
臨床心理課について
現在4名のスタッフが在籍しています。心療内科内に限らず、院内の様々な心理援助業務を行っております。
当課は診療部心療内科に所属しているため、心療内科(精神科)医師と日常的に密に連携を取りながら業務にあたっています。また、より質の高いケアの提供を目指し、毎月心療内科カンファレンスを開催し意見交換を行っています。
臨床心理課の業務
カウンセリング
当院では心理カウンセリングを受けることができます(※医師が適用と判断した場合)。
能登地方は、地理的な要因もあり、都市部に比べてこころの相談に対応できる資源が少ない地域と言われています。そのため、心療内科や精神科のクリニック数も限られており、専門的なサポートを受けたくても、地理的、時間的なハードルが高いのが現状です。そのような中で当院は、数少ない地域の精神医療機関の一つであり、その中で心理職によるカウンセリングを行っています。 専門的な知識と経験を持つ心理職が、患者さんの抱える不安や悩みに寄り添い心の健康を支えるという、地域にとって非常に重要な役割を担っていると考えています。
当院でのカウンセリングは完全予約制であり、保険内診療のため、同日に医師の診察を受けていただきます。
各種心理検査
各種心理検査を行っています。また、身体疾患を持つ患者さんへの心理的ケアも行っています。いずれも必要に応じて、医師や看護師、リハビリスタッフなど、多職種と連携し、カンファレンスにも参加しながら、患者さんの援助にあたっています。
私たちが大切にしていること
「心の健康」をサポートします
現代社会はストレスや悩みを抱える人が多く、「心の健康」は重要なテーマです。医療現場でも注目が高まっており、心の不調を感じた時、誰かに相談することの重要性が認識されています。 しかし、家族や友人、同僚など、身近な人に相談すると、人間関係に影響が生じたり、問題が複雑化してしまうこともあります。そんな時は心の専門家に相談するのが有効です。当課では、患者さんの心に寄り添い、「心の健康」を促進するサポートに努めています。
「心身相関」の観点で患者さんと関わります
当院は総合病院としての強みを活かし、いわゆる「心身相関」の観点から、必要に応じて身体全体の情報に基づいたアセスメントを行うことが可能です。精神科単科病院では経験が難しいものであり、大きな学びの機会となると思います。
専門資格
- 公認心理師
- 臨床心理士
保有機器
心理検査各種(人格検査、知能検査、認知機能検査)
データ
※課員3名体制時のデータ。
2024年1月に能登半島地震発生するも、当院の外来は通常通り機能したため、カウンセリングを実施することができました。