令和４年度恵寿総合病院病院指標

年齢階級別退院患者数
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
成人市中肺炎の重症度別患者数等
脳梗塞の患者数等
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

この病院指標は急性期病棟の日数だけではなく、回復期・慢性期病棟での入院も含んだ全日数となっております。そのため当院の平均在院日数は全体的に長く見えますが、病院内でしっかりと機能分化し状態に合わせた治療を行っております（そのため転院率は非常に低いです）。

集計対象患者および定義

2022年度（2022年4月1日～2023年3月31日）の退院患者を集計

在院日数は入院日から退院日までの日数を計算（DPC対象病棟に1日でも入院した患者はその全入院期間が集計対象）

個人情報保護の観点から10症例未満の場合は「-（ハイフン）」で記入

集計対象外患者

一般病棟に一度も入院のなかった患者（例：回復期病棟に直入院の患者等）

自賠責保険、労災保険、自費診療のみの患者

入院後24時間以内に死亡した患者、又は生後1週間以内に死亡した新生児

（注）そのため病院全体の指標ではなく、主に診断群分類に基づく包括的な支払方式（DPC/PDPS）の対象となった患者の指標となっています。

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	65	49	113	182	224	361	833	1,724	1,436	583

当院は、急性期から回復期や在宅復帰に向けた療養を行える病床を有したケアミックス型の総合病院です。年齢層は幅広く、中でも高齢化の影響で60歳以上の患者さんが多く、全体の約80%を占めております。ケアミックス型病院は、急性期治療を終えたあとに、必要があれば病状に応じた病棟へ転棟して療養を継続することができます。
地域の中核医療施設として質の高い医療を幅広い年齢層の患者様に提供しております。

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

内科（血液・呼吸器・腎臓・代謝内分泌）・消化器内科・総合診療科（家庭医療）

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060100xx01xxxx	小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）	405	2.09	2.64	0%	67.2
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎	114	29.95	21.11	4％	85.65
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症	109	22.04	13.61	3%	80.61
060035xx99x0xx	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍	89	2.33	8.36	0%	77.65
130030xx99x9xx	非ホジキンリンパ腫	63	15.22	13.53	0%	79.67

内科では「誤嚥性肺炎」の患者さんが多くなっております。高齢の患者さんが多く、重症化しやすいため、4週間以上の入院となることが多いです。また、誤嚥性肺炎を除く他の「肺炎」はDPCでは重症度により細分化され、上位件数に入っていませんが、年間100件を超える症例があります。能登地区唯一の血液内科、呼吸器内科専門医がおり、血液がん、肺がん患者さんの入院も多くなっています（肺炎同様に治療方法により細分化され上位件数には入っていません）。消化器内科では内視鏡的治療を得意としており、大腸ポリープや胆石性胆管炎、早期がんなど内視鏡的治療を積極的に行っています。

消化器外科、乳腺外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア（15歳以上）	44	4.84	4.59	0%	70.89
090010xx99x40x	乳房の悪性腫瘍手術なしシクロホスファミド+塩酸エピルビシンあり等副傷病なし	30	8.37	3.66	0%	58.10
060210xx99000x	ヘルニアの記載のない腸閉塞	29	9.72	9.00	0%	70.69
060335xx02000x	胆嚢炎等	29	7.90	6.93	5%	69.28
060330xx02xxxx	胆嚢疾患（胆嚢結石など）	27	6.33	6.07	0%	64.41

消化器外科・乳腺外科ではDPCコードで分類すると、最も多い症例は鼠径ヘルニアの症例です。次いで、乳がんや腸閉塞、胆石症、急性胆のう炎の治療を多く行っております。他、胃がんや大腸がんの手術も多く行っています。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
140010x199x0xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（2500g以上）	41	6.98	6.13	0%	0
040090xxxxxxxx	急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）	–	–	5.89	–	–
040100xxxxx00x	喘息	–	–	6.05	–	–
100210xxxxxxxx	低血糖症	–	–	7.17	–	–
150040xxxxx0xx	熱性けいれん	–	–	3.64	–	–

小児科では新生児治療（低血糖や低体重に関する）が最も多く、次いで扁桃炎・気管支炎・肺炎などの感染症、気管支喘息といったCommon diseaseの治療を主に行っています。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折	67	66.3	26.42	3％	84.64
070370xx99xxxx	脊椎骨粗鬆症	55	44.76	22.23	0%	85.18
160760xx97xx1x	前腕の骨折副傷病あり	28	18.57	7.60	0%	76.54
070230xx01xxxx	膝関節症（変形性を含む。）	21	41.43	22.44	0%	72.86
160760xx97xx0x	前腕の骨折　副傷病なし	16	6	4.86	0%	47.94

整形外科では高齢化に伴う骨粗鬆症の影響で、大腿骨近位部骨折および腰椎圧迫骨折（脊椎骨粗鬆症）が多くなっております。他、膝関節症等の変形性疾患の手術治療にも力を入れています。

脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
010060×2990201	脳梗塞（3日以内かつJCS10未満）手術・処置2あり RankinScale0～2	14	47.71	16.01	0%	74.29
010040x099000x	非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満）	10	51.8	19.58	10%	77.4
160100xx97x00x	頭蓋・頭蓋内損傷	10	29.2	10.14	10%	80
010230xx99x00x	てんかん	–	–	7.33	–	–
010060×2990200	脳梗塞（3日以内かつJCS10未満）手術・処置2あり RankinScale3～5	–	–	19.99	–	–

脳神経外科では脳卒中の急性期疾患（脳梗塞、脳出血）の入院が多くなっています。リハビリ科と連携して多職種協働のチーム医療を実践し、急性期の診断・治療から回復期リハビリ、退院後の維持期の治療・介護までカバーしています。また脳梗塞は年間100件を超える症例があります。

心臓血管外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
050210xx97000x	徐脈性不整脈	22	6.73	9.89	0%	81.77
050130xx9900x0	心不全	12	26.67	17.54	0%	81.33
110280xx02x00x	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全	–	–	7.59	–	–
050180xx02xxxx	静脈・リンパ管疾患	–	–	2.66	–	–
050161xx9900xx	大動脈解離	–	–	16.55	–	–

心臓血管外科で最も多いのは下肢静脈瘤の手術ですがDPC対象外病棟での治療が多いため、この病院指標（DPC対象病棟に入院した症例のみ）には反映されておりません。他、徐脈性不整脈（ペースメーカー交換術症例）や心不全患者さんの入院が多くなっております。また、慢性腎不全に対するシャント造設やシャントトラブルに対する手術も行っております。

産婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
120200xx99xxxx	妊娠中の糖尿病	31	5.97	5.25	0%	34.03
120180xx01xxxx	胎児及び胎児付属物の異常	29	13	9.38	0%	34.07
120060xx01xxxx	子宮の良性腫瘍	27	9.89	9.27	0%	48.48
120090xx97xxxx	生殖器脱出症	19	14.32	8.07	0%	67.05
120220xx01xxxx	女性性器のポリープ	19	3	2.81	0%	44.89

切迫流早産・妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群・胎児発育不全・羊水過小症患者のハイリスク妊娠、分娩の管理に力を入れ、安全な周産期医療に取り組んでいます。その結果、帝王切開を行う手術症例が多くなっており、婦人科手術では子宮筋腫の症例が多くなっております。また当院の特徴としては24時間365日体制で麻酔科専門医が無痛分娩（硬膜外麻酔下分娩）に積極的に取り組んでいます。

眼科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
020110xx97xxx0	白内障、水晶体の疾患　片眼	199	2.95	2.63	0%	74
020110xx97xxx1	白内障、水晶体の疾患　両眼	11	4.64	4.67	0%	82
020230xx97x0xx	眼瞼下垂	–	–	2.9	–	–
020200xx9710xx	黄斑、後極変性	–	–	5.8	–	–
020250xx97xxxx	結膜の障害	–	–	3.09	–	–

眼科で最も多いのは白内障の症例です。DPC対象外病棟での治療の方が多いため、この病院指標（DPC対象病棟に入院した症例のみ）には総数は反映されておりませんが非常に多くの方の治療をしています。

耳鼻咽喉科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
030400xx99xxxx	前庭機能障害	14	3.79	4.79	0%	62.5
030240xx99xxxx	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎　手術なし	–	–	5.69	–	–
030350xxxxxxxx	慢性副鼻腔炎	–	–	6.23	–	–
030240xx01xx0x	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎　手術あり	–	–	8.15	–	–
100020xx010xxx	甲状腺の悪性腫瘍	–	–	8.06	–	–

耳鼻咽喉科ではめまいに対する点滴加療や顔面神経麻痺に対するステロイド治療、慢性副鼻腔炎に対する手術治療、急性咽頭喉頭炎・扁桃炎については食事がとれない方の入院加療を行っております。

皮膚科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
080010xxxx0xxx	膿皮症	16	14.5	13.50	0%	68.5
080020xxxxxxxx	帯状疱疹	16	8.63	9.25	0%	64.5
050180xx99xx0x	静脈・リンパ管疾患	–	–	14.17	0%	–
161070xxxxx00x	薬物中毒（その他の中毒）	–	–	3.61	0%	–
161060xx99x0xx	詳細不明の損傷等	–	–	2.86	0%	–

皮膚科では蜂窩織炎（膿痂疹）や帯状疱疹の入院治療が多くなっています。入院で早期治療介入することで、重症化や後遺症の予防を行っています。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110070xx03x0xx	膀胱腫瘍	25	7.36	6.85	0%	79.36
11012xxx03xxxx	上部尿路疾患	19	2.95	2.49	0%	62.58
110080xx991xxx	前立腺の悪性腫瘍	17	2.12	2.45	0%	71.71
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症	–	–	13.61	–	–
110200xx02xxxx	前立腺肥大症等	–	–	7.82	–	–

泌尿器科では最も多いのは、膀胱がんに対する悪性腫瘍手術症例、次いで尿管結石などで破砕を行う症例が多くなっております。3番目に多いのは前立腺がん疑いで生検を行う症例が多くなっております。術後の早期退院を目指しております。

循環器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
050050xx9910x0	狭心症、慢性虚血性心疾患　手術・処置1あり	93	2.77	3.04	2％	72.74
050050xx0200xx	狭心症、慢性虚血性心疾患　経皮的冠動脈形成術等	54	3.44	4.26	0%	70.98
050130xx9900x0	心不全　手術・処置なし	53	25.28	17.54	4％	87.49
050030xx97030x	急性心筋梗塞（続発性合併症を含む。）、再発性心筋梗塞	43	13.65	14.64	2％	70.51
050130xx9902xx	心不全　手術・処置2あり	30	28.07	24.17	0%	81.03

循環器内科では心臓カテーテル治療のための入院や心不全の治療、狭心症などに対する治療前・治療後の心臓カテーテルのための入院を多く行っております。心不全の患者さんの平均年齢は80歳を超え、高齢化が進んでいるため、在院日数が長めになってきています。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

	初発					再発	病期分類基準（※）	版数
	Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明	再発	病期分類基準（※）	版数
胃癌	42	–	–	10	20	13	1	8
大腸癌	17	20	17	36	13	22	1	8
乳癌	50	22	12	–	–	–	1	8
肺癌	–	–	16	95	–	31	1	8
肝癌	–	–	–	–	–	25	1	8

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約

5大がんと呼ばれる、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者数を初発のUICC病期（ステージ）分類別、および再発に分けて集計しています。
当院は他医療機関と連携し、手術後、治療後の経過観察目的の患者様も受け入れているため再発の割合が高くなっています。また、当院は緩和ケアチームを有しており、治療が困難とされたがん患者様の苦痛を和らげる緩和ケアの体制を整えています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	–	–	–
中等症	95	25.74	82.12
重症	–	–	–
超重症	–	–	–
不明	–	–	–

成人の市中肺炎の患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、年齢を集計したものです。重症度は、軽症から超重症の4段階で分けられています。当院では中等症が最も多く、軽症～中等症の患者が86％を占めています。高齢者では重症度が高い傾向があり、平均在院日数も長くなる傾向があります。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	87	130.54	80.99	4%
その他	12	162.92	77.17	1%

脳梗塞は国際統計分類（ICD-10）ではI63に分類されます。
発症して早期に入院される患者さんがほとんどで、発症3日以内の急性期脳梗塞が全体の9割と高率となっております。
平均年齢は80歳で、高齢者の方が多くなっております。
当院では急性期医療だけでなく、回復期リハビリテーションを担う回復期リハビリテーション病棟を有しており、急性期から回復期、在宅まで一貫した総合的な脳梗塞治療管理を行うことが可能です。

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード

内科（血液・呼吸器・腎臓・代謝内分泌）・消化器内科・総合診療科（家庭医療）

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２センチメートル未満）	401	0.18	1.27	1％	67.5
K6532	内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術）	47	1.57	8.06	0%	75.74
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	47	2.64	16.64	4％	80.85
K6871	内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみ）	29	2.79	17.83	0%	77.97
K6152	血管塞栓術（頭部、胸腔、腹腔内血管等）（選択的動脈化学塞栓術）	24	0.92	10.46	0%	77.25

内科・消化器内科では大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜切除術を最も多く行っております。次いで早期胃がんに対して行う内視鏡的胃粘膜下層剥離術、胆石や胆管がんなどの胆道疾患に対して行われる内視鏡的胆道ステント留置術の症例数が多くなっております。肝細胞がんに対する肝動脈化学塞栓術（TACE）も積極的に行っています。

消化器外科、乳腺外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	64	0.89	9.8	2％	68.3
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）	37	0.95	3.05	0%	69.86
K4762	乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わない））	25	1	6.6	0%	68.68
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	25	2.72	11.4	0%	74.92
K4763	乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わない））	21	1.1	7.95	0%	64.29

消化器外科・乳腺外科で行っている手術内容で頻度の高いものは、胆石症や鼠径ヘルニアなどの良性疾患をはじめ、乳がんや結腸がん、直腸がんなどの消化器悪性疾患があります。以前から積極的に腹腔鏡下手術を導入しており、低侵襲手術を心がけております。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0461	骨折観血的手術（大腿・上腕・肩甲骨）	69	4.22	58.65	3％	82.9
K0462	骨折観血的手術（前腕・下腿・手舟状骨）	38	3.76	24.79	3％	71.34
K0821	人工関節置換術（膝・股・肩）	29	2.86	36.24	0％	72.97
K0483	骨内異物（挿入物を含む）除去術（前腕・下腿）	28	4.36	5.64	0％	57.93
K0811	人工骨頭挿入術（股・肩）	25	2.72	58.72	8％	82.96

整形外科では高齢化社会に伴い、骨粗鬆症に伴う骨折が増加しており、骨折の観血的手術が最も多くなっております。
また人工関節手術も積極的に行っています。当院では麻酔科専門医の協力もあり、骨折等、受傷後の早期手術が可能です。

脳神経外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K164-2	慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術	11	9.73	70.55	0%	80.64
K0841	四肢切断術（大腿）	–	–	–	–	–
K386	気管切開術	–	–	–	–	–
K633-25	腹腔鏡下ヘルニア手術（閉鎖孔ヘルニア）	–	–	–	–	–
K664	胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。）	–	–	–	–	–

脳神経外科では慢性硬膜下血腫に対する手術を最も多く行っております。また嚥下障害の患者さんに対して胃瘻造設（消化器内科）や呼吸不全の患者さんに対して気管切開術（耳鼻咽喉科）なども施行しております。

心臓血管外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K597-2	ペースメーカー交換術	20	0.3	2.6	0%	82.15
K6147	血管移植術、バイパス移植術（その他の動脈）	–	–	–	–	–
K617-4	下肢静脈瘤血管内焼灼術	–	–	–	–	–
K6121ｲ	末梢動静脈瘻造設術（内シャント造設術）（単純なもの）	–	–	–	–	–
K6093	動脈血栓内膜摘出術（その他のもの）	–	–	–	–	–

心臓血管外科で最も多いのは下肢静脈瘤の手術（血管内レーザー治療等）ですがDPC対象外病棟での治療が多いため、この病院指標（DPC対象病棟に入院した症例のみ）には反映されておりません。レーザーの熱で血管を焼いてふさぐ治療で、血管を引き抜くなど従来の治療法と比べ傷口が小さく、治療後の合併症や痛みが少ないと言われております。他、ペースメーカー交換術を多く行っております。また閉塞性動脈疾患に対する血管移植・バイパス移植術や透析患者さんに対するシャント造設術なども行っています。

産婦人科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8982	帝王切開術（選択帝王切開）	29	9.72	7.24	0%	34.41
K8981	帝王切開術（緊急帝王切開）	28	6.96	7.43	0%	31.43
K877	子宮全摘術	25	1	8.96	0%	49.44
K872-31	子宮内膜ポリープ切除術（電解質溶液利用のもの）	19	1	1	0%	44.89
K867	子宮頸部（腟部）切除術	17	1	3.82	0%	44.82

母体管理が3次周産期施設並みに可能なことから、産婦人科では帝王切開術の割合が高くなっております。その他、子宮筋腫、卵巣腫瘍などの良性腫瘍に対する手術が増加しており、非侵襲手術を積極的に行っています。

眼科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K2821ﾛ	水晶体再建術（眼内レンズを挿入）（その他）	213	0.06	2.07	0%	74.31
K2191	眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法）	–	–	–	–	–
K2801	硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含む）	–	–	–	–	–
K214	霰粒腫摘出術	–	–	–	–	–
K2173	眼瞼内反症手術（眼瞼下制筋前転法）	–	–	–	–	–

眼科では水晶体再建術（眼内レンズ挿入）を一番多く行っていますが、翼状片や硝子体の手術にも力を入れています。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8036ｲ	膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用）	27	1.59	9.59	0%	80
K768	体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき）	20	0.2	1.85	0%	62.5
K821-2	尿道狭窄拡張術（尿道バルーンカテーテル）	–	–	–	–	–
K841-5	経尿道的前立腺核出術	–	–	–	–	–
K7981	膀胱結石摘出術（経尿道的手術）	–	–	–	–	–

泌尿器科では膀胱がんに対する経尿道的手術が多く、次いで尿管結石に対する衝撃波治療、尿道狭窄拡張術が多くなっています。

循環器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術（その他のもの）	57	2.04	8.75	0%	74.51
K5491	経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞に対するもの）	29	0	15.69	0%	71.93
K616	四肢の血管拡張術・血栓除去術	29	4.38	25.59	0%	74.41
K5492	経皮的冠動脈ステント留置術（不安定狭心症に対するもの）	20	0.15	17.7	5%	75.15
K5972	ペースメーカー移植術（経静脈電極の場合）	18	1.83	8.94	11%	83.67

循環器内科では冠動脈疾患、特に急性心筋梗塞や不安定狭心症など緊急対応を要する疾病に対しては、緊急カテーテル治療を含めた救急対応が可能となっております。ペースメーカー移植術（リードレスペースメーカー）や閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療も行っております。

その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	–	–
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	–	–
180010	敗血症	同一	31	1％
180010	敗血症	異なる	21	0％
180035	その他の真菌感染症	同一	–	–
180035	その他の真菌感染症	異なる	–	–
180040	手術・処置等の合併症	同一	–	–
180040	手術・処置等の合併症	異なる	–	–

医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなり得ないものの、少しでも改善すべきものとして、上記4傷病について「医療資源を最も投入した病名」と「入院のきっかけとなった病名」が同一か異なるかで患者数を集計しました。また、対象期間の全退院患者数に対する発生率を算出しています。播種性血管内凝固症候群や敗血症は、感染症などによって起こる全身性の重篤な病態です。がん、炎症性疾患、血液疾患などの診療目的に入院され、入院後に免疫力の低下などによって全身状態が悪化し、発症することがあります。治療は症状や重症度によってさまざまな治療方法を組み合わせて行います。手術・処置等の合併症としては、影響を最小限にとどめるために迅速な処置を行うとともに、事前に患者さんに十分な説明をし、リスクについて理解を頂けるよう努めています。

更新履歴

2023/9/28

2022（令和4）年度 病院指標

令和４年度 恵寿総合病院 病院指標

集計対象患者および定義

集計対象外患者

2022（令和4）年度　病院指標

令和４年度恵寿総合病院病院指標