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2024(令和6)年度病院指標

当院は高度急性期から急性期・回復期・慢性期の機能をもつ「ケアミックス型の総合病院」です。そのため、急性期の治療が終わったあとも回復期・慢性期の機能をもった専門病棟で引き続き治療を一貫・継続して行うことができます。

この病院指標は急性期病棟の日数だけではなく、回復期・慢性期病棟での入院も含んだ全日数となっております。そのため当院の平均在院日数は全体的に長く見えますが、病院内でしっかりと機能分化し状態に合わせた治療を行っております(そのため転院率は非常に低いです)。

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 90 33 139 170 246 494 917 1,940 1,576 615
当院は、急性期から回復期や在宅復帰に向けた療養を行える病床を有したケアミックス型の総合病院です。年齢層は幅広く、中でも高齢化の影響で60歳以上の患者さんが多く、全体の約80%を占めております。ケアミックス型病院は、急性期治療を終えたあとに、必要があれば病状に応じた病棟へ転棟して療養を継続することができます。
地域の中核医療施設として質の高い医療を幅広い年齢層の患者様に提供しております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科、消化器内科、家庭医療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 478 2.04 2.57 0% 67.67
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 172 6.8 14.69 0% 81.78
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術処置等2なし 163 22.83 16.40 2% 87.03
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 119 30.9 20.78 6% 85.29
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 103 2.07 7.91 0% 75.44
内科では誤嚥性肺炎の患者さんが多くなっております。高齢の患者さんが多く、重症化しやすいため、4週間以上の入院となることが多いです。能登地区唯一の血液内科、呼吸器内科専門医がおり、血液がん、肺がん患者さんの入院も多くなっています。消化器内科では内視鏡的治療を得意としており、大腸ポリープや胆管結石・胆管炎、早期胃がんなど内視鏡的治療を積極的に行っています。
消化器外科、乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 56 5.20 4.54 0% 70.63
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 32 6.31 5.99 0% 61.56
060335xx0200xx 胆嚢炎等 31 9.45 7.05 6% 68.42
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 28 15.96 14.81 0% 75.32
060150xx03xxxx 虫垂炎 25 5.24 5.32 0% 47.32
DPCコードで分類すると、消化器外科・乳腺外科で最も多い症例は鼠径ヘルニアの症例です。次いで胆嚢疾患や乳がんの治療も多く行っております。胃がんや大腸がんなどの消化器がんの治療も多く、術前術後を通して多職種が連携した包括的な治療を行っています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 43 6.84 6.11 2% 0
100380xxxxxxxx 体液量減少症 10 3.4 10.26 0% 5.7
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 8.02
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 11.83
040100xxxxx00x 喘息 6.38
小児科では新生児における低血糖や低体重に関する治療が最も多いです。急性気管支炎などの感染症や気管支喘息といったCommon diseaseの治療も多く行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070370xx99xxxx 脊椎骨粗鬆症 62 43.44 21.26 0% 84.31
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術  62 48.94 25.29 3% 83.45
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 25 45.8 19.16 0% 83.2
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 22 41.45 21.38 0% 74.91
070350xx99x0xx 椎間板変性、ヘルニア 19 21.53 9.47 0% 66.79
整形外科では高齢化に伴う骨粗鬆症の影響で、腰椎圧迫骨折及び大腿骨近位部骨折が多くなっております。他、膝関節症等の変形性疾患の手術治療にも力を入れています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術処置等2 4あり 定義副傷病名なし 31 43.81 16.89 3% 74.71
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術処置等2 2あり 定義副傷病名なし 26 52.08 16.94 8% 77.35
010230xx99x00x てんかん 12 39.58 6.89 17% 62.17
010060xx99x21x 脳梗塞 手術なし 手術処置等2 2あり 定義副傷病名あり 30.25
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 7.99
脳神経外科では急性期脳梗塞の入院が多くなっています。リハビリ科と連携してチーム医療を実践し、急性期の診断・治療から回復期リハビリ、退院後の維持期の治療・介護までカバーしています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 54 2.91 2.66 0% 66.57
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 16 3.31 9.59 0% 86.13
050130xx9900x0 心不全 17.33
050161xx9900xx 大動脈解離 16.32
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 7.38
心臓血管外科で最も多いのは下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療です。次いでペースメーカー交換術の手術症例が多くなっております。また、慢性腎不全に対するシャント造設やシャントトラブルに対する手術を行っております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 30 9.5 9.2 0% 49.77
120200xx99x0xx 妊娠中の糖尿病 25 4.96 4.06 0% 34.96
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術等 24 13.5 9.40 0% 31.96
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 21 7.81 6.65 5% 31.33
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 19 25.11 19.47 0% 29.74
切迫流早産・妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群・胎児発育不全・羊水過小症患者のハイリスク妊娠、分娩の管理に力を入れ、安全な周産期医療に取り組んでいます。その結果、帝王切開を行う手術症例が多くなっており、婦人科手術では子宮筋腫の症例が多くなっております。また当院の特徴としては24時間365日体制で麻酔科専門医が無痛分娩(硬膜外麻酔下分娩)に積極的に取り組んでいることです。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 片眼 312 2.83 2.49 0% 75.41
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 両眼 137 2.98 4.29 0% 75.18
020220xx97xxx0 緑内障 4.51
020250xx97xxxx 結膜の障害 2.81
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 2.74
眼科で最も多いのは白内障の症例です。緑内障等の治療も行っています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 14 4.79 4.67 0% 74.07
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 12 6.17 7.65 0% 40.75
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 12 10.58 7.90 0% 61.83
030390xx99xxxx 顔面神経障害 8.50
100130xx97x0xx 甲状腺の良性結節 7.05
耳鼻咽喉科ではめまいに対する点滴加療・顔面神経麻痺に対するステロイド治療を行ったり、急性咽頭喉頭炎については食事がとれない方に入院加療を行っております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 11 12 12.98 0% 66.91
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 9.33
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 2.74
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 3.77
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 4.65
皮膚科では蜂窩織炎・帯状疱疹が多くなっています。入院で早期治療介入することで、重症化や後遺症の予防を行っています。
            
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 20 2.15 2.45 0% 74.65
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術等 12 2.08 2.40 0% 60
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 6.81
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 13.66
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 手術あり 7.30
泌尿器科では最も多いのは前立腺癌疑いで生検を行う症例です。次いで膀胱腫瘍対する膀胱悪性腫瘍手術症例や急性前立腺炎などの症例が多くなっております。また、尿管結石に対する破砕も行っており、術後の早期退院を目指しております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 85 3.65 4.18 0% 71.25
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術・処置1 1あり 77 2.29 3.07 0% 71.95
050130xx9900x0 心不全 60 27.15 17.33 2% 88.33
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術・処置1 2あり 32 2.66 3.27 0% 72.78
050030xx03030x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 28 13 14.30 0% 70.61
循環器内科では心不全の治療、狭心症などに対する治療前・治療後の心臓カテーテルのための入院を多く行っております。心不全の患者さんの平均年齢は80歳を超え、高齢化が進んでいるため、在院日数が長めになってきています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 41 11 1 8
大腸癌 19 19 17 28 45 1 8
乳癌 25 17 1 8
肺癌 21 46 20 46 1 8
肝癌 10 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がんと呼ばれる、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者数を初発のUICC病期(ステージ)分類別、および再発に分けて集計しています。
当院は他医療機関と連携しており、手術後、治療後の経過観察目的の患者様を受け入れているため再発の割合が高くなっています。また、当院は緩和ケアチームを有しており、治療が困難とされたがん患者様の苦痛を和らげる緩和ケアの体制を整えています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 17 8.88 59.88
中等症 159 24.8 83.47
重症 33 29.15 85.42
超重症
不明
成人の市中肺炎の患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、年齢を集計したものです。
重症度は、軽症から超重症の4段階で分けられています。当院では、中等症が最も多く、軽症~中等症の患者が約80%を占めています。
高齢者では重症度症例が増加しており、平均在院日数も長くなる傾向があります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 76 66.66 77.55 4%
その他 26 78.77 74.62 3%
脳梗塞は国際統計分類(ICD-10)では、I63$に分類されます。
発症して早期に入院される患者さんがほとんどで、発症3日以内の急性期脳梗塞が全体の約8割と高率となっております。
平均年齢は約80歳で、高齢者の方が多くなっております。
当院では急性期医療だけでなく、回復期リハビリテーションを担う回復期リハビリテーション病棟を有しており、急性期から回復期、在宅まで一貫した総合的な脳梗塞治療管理を行うことが可能です
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科、消化器内科、家庭医療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 517 0.36 1.13 0% 68.01
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 50 2.02 9.04 2% 81.4
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴うもの) 39 1.67 7.62 0% 76.56
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 35 0.94 6.8 0% 74.23
K654 内視鏡的消化管止血術 32 4.31 16.31 6% 72.91
内科・消化器内科では大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的ポリープ粘膜切除術を最も多く行っております。次いで胆石や胆管癌などの胆道疾患に対して行われる内視鏡的胆道ステント留置術の症例数が多くなっております。肝細胞がんに対する肝動脈化学塞栓術(TACE)も積極的に行っています
消化器外科、乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 66 1.06 7.33 2% 65.52
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 56 1.2 3.32 0% 70.7
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 26 2.19 13.69 0% 75
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 25 0.52 3.72 0% 47.32
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 19 1.11 8.74 0% 68.16
消化器外科・乳腺外科で行っている手術内容で頻度の高いものは、胆のう胆石症や鼠径ヘルニアなどの良性疾患をはじめ、乳癌や結腸癌、直腸癌などの消化器悪性疾患があります。以前から積極的に腹腔鏡下手術を導入しており、低侵襲手術を心がけております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿・肩甲骨・上腕) 69 1.87 54.51 3% 83.51
K0821 人工関節置換術(膝・股・肩) 46 3.2 36.72 0% 74.46
K0462 骨折観血的手術(下腿・前腕・手舟状骨) 34 2.68 17.35 0% 67.62
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿・前腕) 19 1 5.37 0% 56.26
K0811 人工骨頭挿入術(股・肩) 19 2.63 41.95 0% 78.47
整形外科では高齢化社会に伴い、骨粗鬆症に伴う骨折が増加しており、骨折観血的手術が最も多くなっております。
当院では麻酔科専門医の協力もあり、骨折等、受傷後の早期手術が可能です。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 46 0.87 0.98 0% 66.54
K597-2 ペースメーカー交換術 16 1 1.31 0% 86.13
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純)
K6174 下肢静脈瘤手術(静脈瘤切除術)
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈)
心臓血管外科では、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療を最も多く行っております。レーザーの熱で血管を焼いてふさぐ治療で、血管を引き抜くなど従来の治療法と比べ傷口が小さく、治療後の合併症や痛みが少ないと言われております。次いでペースメーカー交換術を多く行っております。また閉塞性動脈疾患に対する血管移植・バイパス移植術や、透析患者さんに対するシャント造設術なども行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 33 1 8.12 0% 52.58
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 26 4.73 7.46 0% 30.85
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 26 7.46 7.46 0% 32.04
K867 子宮頸部(腟部)切除術 22 1.05 3.23 0% 48.05
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) 12 1.25 0.67 0% 34.08
母体管理が3次周産期施設並みに可能なことから、産婦人科では帝王切開術の割合が高くなっております。その他、子宮筋腫、卵巣腫瘍などの良性腫瘍に対する手術が増加しており、非侵襲手術を積極的に行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 452 0.05 1.85 0% 75.32
K2682イ 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法)
K224 翼状片手術(弁の移植を要するもの)
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの)
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)
眼科では水晶体再建術(眼内レンズ挿入)を一番多く執刀していますが、翼状片や硝子体の手術にも力を入れています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除)(頸部外側区域郭清を伴わない) 11 1 8.36 0% 60.18
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 10 1 7.5 0% 62.8
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)
K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術2型(副鼻腔単洞手術)
K331 鼻腔粘膜焼灼術
甲状腺癌に対する甲状腺悪性腫瘍手術が多く、次いで副鼻腔炎に対する内視鏡下副鼻腔手術などが多くなっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 16 0.5 3.69 0% 63.69
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用)
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術)
泌尿器科では膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術が多く、次いで腎臓尿管結石に対する衝撃波治療、尿道狭窄拡張術などが多くなっています。
            
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 61 0.39 4.61 0% 72.2
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 32 0 13.44 0% 69.53
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 23 0.65 5.26 4% 69.83
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 23 3.13 11.96 0% 79.04
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 12 0.08 10.33 0% 78.5
循環器内科では冠動脈疾患、特に急性心筋梗塞や不安定狭心症など緊急対応を要する疾病に対しては、緊急カテーテル治療を含めた救急対応が可能となっております。ペースメーカー移植術(リードレスペースメーカー)や閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療も行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 16 0%
異なる 22 0%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 16 0%
異なる
医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなり得ないものの、少しでも改善すべきものとして、上記4傷病について医療資源を最も投入した病名と入院のきっかけとなった病名が同一か異なるかで患者数を集計しました。また、対象期間の全退院患者数に対する発生率を算出しています。
播種性血管内凝固症候群や敗血症は、感染症などによって起こる全身性の重篤な病態です。癌、炎症性疾患、血液疾患などの診療目的に入院され、入院後に免疫力の低下などによって全身状態が悪化し、播種性血管内凝固症候群や敗血症を発症することがあります。
治療は症状や重症度によってさまざまな治療方法を組み合わせて行います。
手術・処置等の合併症としては、透析を行うために必要なシャントの閉塞や狭窄などの治療目的や、その他術創部からの出血、吻合部狭窄などがありました。手術や処置等を行う際に起こりうる合併症については、影響を最小限にとどめるために迅速な処置を行うとともに、事前に患者さんに十分な説明をし、リスクについて理解を頂けるよう努めています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
487 464 95.28%
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院症例につき、肺血栓塞栓症の予防対策(弾性ストッキングの着用、間歇的空気圧迫装置の利用、抗凝固療法のいずれか、または2つ以上)が実施された症例の割合を集計しています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1,828 1,247 68.22%
血液培養は原則2セットで実施することを原則としているが、2024年7月~11月の期間、血液培養ボトル供給制限があり、基本1セットで運用した。この期間を除いた血液培養2セット率は93.7%となっています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
578 427 73.88%
眼科白内障手術パスのSSI予防抗菌薬をPIPCからCEZに2024年9月より変更。当院で定めている届け出を要する広域抗菌薬使用時の細菌培養実施率は95.1%です。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
117,422 414 3.53%
一般病棟に入院された患者さんの人数に対し、転棟や転落が発生した件数を1,000人あたりの比率で表しています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
117,422 10 0.09%
一般病棟に入院された患者さんの人数に対し、転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒や転落が発生した件数を1,000人当たりの比率で表しています。
インシデント影響度分類レベル3b以上とは、濃厚な治療や処置(骨折や入院日数の延長など)を必要としたものを指します。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
835 788 94.37%
緊急手術、また感染症治療を実施中の症例も含まれています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
117,483 53 0.05%
褥瘡発を予防するため、医師・看護師・栄養士・介護士・セラピスト等から組織する褥瘡予防委員会で活動しています。また皮膚排泄認定看護師教育課程を修了した看護師とを特定看護師が協働し活動しています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
4,497 4,270 94.95%
昨年度から管理栄養士の勤務体制を見直し、日曜や祝日の出勤を入れることで48時間以内に患者への食事の聞き取りと栄養アセスメントを実施することにした。各病棟に1~2名の管理栄養士を常駐し入院と同時に患者面談することが可能となった。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
84,425 1,672 1.98%
身体的拘束解除に向けて、毎日多職種で評価しています。また恵寿セルケア方式で患者さんのそばで多職種がケアしたり、ユマニチュードや院内デイケアを実施し、身体的拘束率は昨年と比較し、低下しています。
更新履歴
2025/9/28