
恵寿総合病院長
鎌田 徹
2024年1月1日能登半島地震と2024年9月の豪雨の2度の災害に見舞われ、当地を含む能登地域は大きな物理的・精神的打撃を被りました。井水・免震・DX・BCMなどの備えなどにより、当院は発災直後からほぼ通常の医療を継続できましたが、現在も建物などの修復中です。
にもかかわらず、この2025年春には医師・研修医19名など、多くの新入職者を迎えることもでき、大変有難いと思っています。
人は人を助けるためにできています。私たち医療者はさらに、人を助けることを生業(なりわい)としていますので、患者さん・利用者さんに感謝され、地域から必要とされることが、最も大事で、普遍的な当院の目的です。昨年2024年度は新入院患者数や紹介患者数が過去最高となり、地域から信頼されている証と考えています。今後も、医療安全を基本の基として、職員の満足度を高めながら、医療の質・看護の質・介護の質の向上と利用者さんへのサービス向上に努めていきます。具体的には、AIをフル活用しながら、DXをすすめて、本来業務以外を削りながら、自院救急車の利用促進やユマニチュードなどの多くの取り組みをしていかねばなりません。
“明るく、楽しく、前向きに“ の方針の基、先端医療から福祉まで「生きる」を応援していく所存ですので、地域のみなさま、そして医療関係の方々には引き続き、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。また職員にとっても魅力のある病院として努力して参りますので、就職をお考えの方は是非、当院も選択肢の一つに加えて頂ければ幸いです。
最後に、地域の皆様が能登でしっかりと医療の恩恵を受けることができるように、本物の医療のプロを目指してまいります。
2025年4月