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臨床工学課

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課長ご挨拶

私は1994年に臨床検査技師、翌年には臨床工学技士の資格を取得し、今日まで当院一筋で勤務してまいりました。当時は臨床工学技士の認知度も低く、就職先も限られる時代でした。しかし、恵寿総合病院はいち早く臨床工学の重要性に着目し、独立した部門を立ち上げてくださいました。高度医療の最前線で、やりがいを感じながら仕事に打ち込むことができたこと、そして今日までこの部門で経験を積むことができたことに心より感謝申し上げます。あれから30年、業界内はもちろん、患者様からもその役割についてご理解いただけるようになりました。これもひとえに、当部署の活動にご協力いただいている皆様のおかげと深く感謝しております。医療の質や安全の向上に欠かせない「臨床工学技士」。これからも、患者様の“いのち”を支えるという強い使命感を持って、チーム医療の一員として日々研鑽を積んでまいります。今後とも、当部署へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

臨床工学課について

当課の業務は、大きく「臨床業務」と「医療機器管理」の2つに分けられます。

臨床業務は、専門性を高めるため、「手術部門」「循環器部門」「血液浄化部門」の3部門体制を敷き、各部門にリーダーを配置しています。スタッフは専門分野に特化した形で、それぞれの部門において質の高い医療を提供できるよう努めています。医療機器管理は、院内および法人グループ全体という広範囲をカバーし、安全な医療環境の提供に貢献しています。全臨床工学技士が、専門分野にとらわれず、協力して業務にあたっています。

1.手術室業務

  1. 各種内視鏡手術装置の管理と操作
    消化器外科、泌尿器科、整形外科、耳鼻科、婦人科
  2. 血管外科の下肢静脈瘤手術機器の管理と操作
  3. 眼科手術機器の管理と操作
  4. 心臓外科手術の人工心肺装置操作と保守管理

各種内視鏡手術の装置や材料の管理、血管外科・眼科の手術装置の操作介助、心臓外科手術の人工心肺装置の操作があります。

2. 血管造影室業務

  1. 心臓カテーテル検査・治療、ペースメーカー植え込み術
    ポリグラフ、補助循環装置(IABP、PCPS)、人工呼吸器の操作と管理、清潔介助など
  2. 放射線科、脳外科、透析科の血管内治療

命に直結する心臓カテーテル検査・治療で、各種計測機器の操作や、補助循環装置の操作、デバイスの清潔介助などを行います。医師・看護師・診療放射線技師とのチームで、24時間365日の緊急検査・手術にも対応して患者さんの命を守ります。他にも透析シャントなどの血管内治療にも携わります。

3. 植込み型心臓不整脈デバイス管理

ペースメーカー、植込み型除細動器(ICD)、両室心臓再同期療法(CRT)機器、 ICM(植込み型心臓モニタ)

  1. プログラマーの操作と管理
  2. 患者台帳・遠隔モニタリングの管理

体の中に植込まれている不整脈治療の機器に対して、外来で定期的に専用の解析装置(プログラマー)を用いて、計測や設定変更を行う検査を実施します。近年では遠隔モニタリングが普及し、その導入や管理についても臨床工学技士が中心となって行っています。(図:バイオトロニック社より引用) また、植込み手術や交換手術にも携わっているため、シームレスな管理で支援しています。

4. 血液浄化業務

  1. 慢性期患者治療全般およびアフェレーシス業務全般
  2. 集中治療領域での急性期血液浄化の対応
    (HD, CHDF, PE, PAなど)

血液浄化センターでの全自動透析装置によるon line HDFを安全に施行するために、厳しい水質管理を行って透析液の清浄化を図っています。システムの管理や各種装置の操作と保守管理はもちろん、穿刺や治療中の患者さんの状態チェック、終了時の血液回収、体液量測定やシャントエコーなどの各種検査も行っています。また、透析通信システムを活用し、ベッドコントロールの支援も行ないます。他にも血漿吸着や腹水ろ過などの特殊血液浄化や、集中治療領域の急性血液浄化についても対応しています。

5. 医療機器管理

  1. 生命維持管理装置を中心とした管理医療機器の保守点検実施と記録保管
  2. 中央管理医療機器の貸出業務
  3. 医療機器の導入、更新計画
  4. 医療機器の安全管理に関する教育
  5. 医療機器に関する情報の収集および提供
  6. 医療ガス設備の安全管理

医療法で定められている医療機器保守点検計画を策定して確実に実施することや、故障時の院内および外注修理の実施、貸出返却を行う中央管理機器の運用、機器の更新計画や導入支援なども行います。 また、医療ガス設備についても、医療法に則って定期点検やトラブル対応を行っています。

そのほかの業務内容

私達臨床工学技士は、組織としても重要な仕事を担っています。医療機器安全管理責任者や医療ガスなどの法に関わるものから、透析の水質管理や呼吸療法サポートチームにも参加しています。

  • 医療安全管理委員会 (医療機器安全管理責任者)
  • リスクマネジメント部会
  • 感染リンク委員会
  • 診療材料運営委員会
  • 中央手術部運営委員会
  • 透析機器安全管理委員会
  • 医療ガス安全管理委員会
  • 呼吸療法サポートチーム
  • 救命救急実行委員会
  • 中央手術部運営委員会
  • 臓器移植委員会
  • 診療材料委員会
  • 広報委員会

臨床工学課業務の特徴

  1. 人の命に直結する生命維持管理装置を扱う
    人工呼吸器、人工心肺装置、人工腎臓など、患者の生命に直結する装置を操作・管理しています。
  2. 幅広い医療機器の操作・管理
    手術室や集中治療室など様々な診療科で使用される多種多様な医療機器を扱います。
    ペースメーカーなど体内埋め込み型機器の調整・管理も行います。
  3. チーム医療の一員としての役割
    “いのちを支えるエンジニア”として、医師や看護師と連携し、患者さんに寄り添う姿勢で業務に取り組んでいます。

私たちが大切にしていること

臨床工学技士である私たちは、医療機器のエキスパートとして、患者さん一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けていただけるよう、常に「学ぶ力」と「優しさ」を大切にしています。

常に最新の知識・技術を身につける「学ぶ力」

医療は日々進歩しています。私たちは、常に最新の知識や技術を学び続けることで、患者さんに最適な医療を提供できるよう努めています。

患者さんに寄り添う「心」“優しさ”

医療機器は、患者さんにとって不安なものかもしれません。私たちは、患者さんの不安な気持ちに寄り添い、わかりやすく説明することで、安心して治療を受けていただけるよう努めています。

私たちは、医療機器を通して患者さんの笑顔を取り戻せるよう、日々努力を重ねています。

臨床工学技士として、患者さんに寄り添う医療を

医療機器を扱う、その先にいるのは「患者さん」。医療機器のエキスパート」であると同時に、患者さんの一番の理解者であることを目指しています。最新の知識・技術を学ぶ「学ぶ力」と、患者さんの心に寄り添う「優しさ」を胸に、たちは日々、医療現場に立ち続けています。

あなたも、私たちと一緒に、医療機器を通して患者さんの人生に貢献しませんか?

専門資格

  • 臨床工学技士(国家資格)
  • 臨床検査技師(国家資格)
  • 特定高圧ガス取扱主任者(高圧ガス保安法法定資格)
  • 透析技術認定士(日本腎臓学会,日本泌尿器科学会,日本人工臓器学会,日本移植学会,日本透析医学会)
  • 認定血液浄化臨床工学技士(日本臨床工学技士会)
  • 体外循環技術認定士(日本人工臓器学会,日本胸部外科学会,日本心臓血管外科学会,日本体外循環技術医学会)
  • 植込み型心臓不整脈デバイス認定士(日本不整脈心電学会)
  • 呼吸療法認定士(日本胸部外科学会,日本呼吸器学会,日本麻酔科学会)
  • 臨床ME専門認定士(日本生体医工学会,日本医療機器学会)
  • 第1種ME技術者(日本生体医工学会)
  • 第2種ME技術者(日本生体医工学会)
  • 公認臨床実習指導者(厚生労働省,日本臨床工学技士会)

学会活動

所属学会

  • 日本血液浄化技術学会
  • 日本体外循環技術医学会
  • 日本人工臓器学会
  • 日本不整脈心電学会
  • 日本臨床工学技士会
  • 石川県臨床工学技士会

メッセージ

医療機器を扱うことだけが臨床工学技士の仕事ではありません。私たちは医療機器のエキスパートとして、患者さんの支えになるための”心構え”に重きを置いています。それは常に最新の知識と技術を身につけるために、学び続ける姿勢「学ぶ力」であったり、常に患者さんに寄り添う「心」 “優しさ” であったり、患者さんは「医療機器」ではなく、「医療機器を操作するわたしたち」を信頼し、治療を受けていることを意識して仕事をしています。

採用情報

詳しくは以下よりご確認ください。