PC・スマホから5分で回答
来院前AI問診
問診はこちら

診療科・部門のご案内

臨床検査課

恵寿総合病院 公式Instagram

職場の様子や日常を発信中!
https://www.instagram.com/keiju_medicalcenter/
是非「#恵寿臨床検査課」でご覧ください

恵寿総合病院 公式YouTube

課長ご挨拶

臨床検査技師は、医療現場において検査業務に従事する専門職です。患者さん一人ひとりに最適な医療を提供するために、正確で迅速な検査結果の提供を目指しています。また、チーム医療の一員として、医師や看護師と連携し、患者さんの治療方針決定や健康管理に貢献できるよう、常に努力を重ねています。

日々進歩する医療技術に対応するため、積極的に最新の検査機器や技術を導入し、課員一同、自己研鑽に励んでいます。恵寿総合病院の臨床検査技師は、高い専門知識と技術力、そして患者さんに寄り添う温かい心を持って、業務に当たっています。

臨床検査課の業務

2020年より猛威を振るった新型コロナ感染症において、検査のために必要な検体採取、ならびに感染の有無を調べるPCR等の検査は、主に臨床検査技師が24時間体制で行ってきました。2024年11月現在、ようやく第11波も収束し平穏な日常が戻ってきましたが、検査体制は継続して行っています。

臨床検査技師の業務は幅広く、具体的には以下のものがあります。

1. 検体採取

患者さんから血液、尿、喀痰や新型コロナ感染症検査に必要な鼻咽頭ぬぐい等の検体も採取します。
検体採取には、衛生管理や採取方法の適正な説明に努めています。

2. 検体検査

患者さんから採取した血液、尿、喀痰、組織、細胞、体腔液などを分析し、以下の部門に分かれています。

①生化学的検査

血清(血液を凝固させて遠心分離した上澄み)を分析して、血液中の酵素、脂質、糖質、無機質、ホルモンなどを測定し、体調の変化や臓器の異常を把握します。肝機能検査、腎機能検査、脂質検査、糖尿病検査、甲状腺検査など、多くの分析項目があります。

②血液学的検査

血液中の血球成分(白血球、赤血球、血小板)の数や形態、機能を検査します。 貧血の種類や白血病をはじめとするさまざまな血液の病気を見つけることができます。また、血液凝固機能を分析し、身体の中で起こっている病態を確認することができます。血液をサラサラにするお薬の効果も見ることができます。

③一般検査

尿、便、体腔液(胸水、腹水等)などを調べる検査です。尿の検査では腎臓や泌尿器系臓器の状態、膀胱や尿道にできた腫瘍の種類などについても調べることができます。便の検査では「便潜血検査」と「寄生虫検査」が主なものです。

④免疫血清学的検査

血液中の抗原や抗体反応を利用して感染など免疫に関係する病気を診断する検査です。
肝炎ウイルス、梅毒、関節リウマチ、膠原病などの診断には欠かせない検査です。また、腫瘍マーカーの検査では、がんの存在や治療効果を見ることができます。

⑤輸血検査

輸血を行うために必要な血液型検査や交差適合試験(輸血する血液が患者さんの血液と適合するか否かの検査)、不規則抗体検査などがあります。そのほか輸血用血液の保管管理・供給、自己血などの業務も行っています。

⑥微生物学的検査

採取した便、尿、膿、喀痰、咽頭などを培養し、感染症の原因となる微生物を特定するとともに薬に対する感受性を調べます。

⑦病理・細胞診検査

病理・細胞診検査は、病理組織検査と細胞診検査に分けられます。

病理組織検査は患者さんの体から採取された臓器・組織を用いて顕微鏡観察用の標本を作製します。作製した標本は病理医により観察・診断が行われ、病気の最終診断がなされます。
細胞診検査は、尿や喀痰などに含まれる細胞や、子宮頸部や気管支、細胞、乳腺・甲状腺などから採取した細胞から標本を作製し、悪性細胞の有無を調べます。

3. 生体検査

患者さんの体から直接情報を記録し、特定の機能や器官の機能を評価するための検査であり、医療診断や治療計画の立案に役立ちます。
以下に代表的な生理機能検査をいくつか説明します。

①心電図検査

心臓の電気信号を計測する検査で、心拍数やリズム異常、心筋梗塞などの診断に使用されます。

②呼吸機能検査

呼吸器系の機能を評価する検査で、呼吸量や肺機能、酸素供給量などを測定し、喘息、慢性閉塞性肺疾患などを診断できます。

③超音波検査

音波を用いて身体内部(心臓、腹部、血管、胎児)の構造を可視化する検査法です。医療機器を使って患部に超音波を照射し、その反射波を検出してイメージを作成することで、内部の組織や臓器の形状、大きさ、位置、動きなどを観察することができます。超音波検査は、非侵襲的で被曝の心配が少なく、安全に行うことができます。また、手軽に行えるため、診断や治療計画のための追加検査としても利用されま す。

④脳波検査

脳の電気信号を計測する検査で、てんかん、脳疾患、睡眠障害などを診断できます。

⑤聴力検査

聴覚に関する異常や障害を診断するための検査です。

⑥神経伝導検査

神経系の機能や病態を評価するための検査です。主に筋肉や神経の障害の原因や程度を評価するために行われます。

⑦終夜睡眠ポリグラフィー検査

睡眠時無呼吸症候群(睡眠中に呼吸が止まる病気)を診断する検査です。

4. 検査値の精度管理

正確な検査結果を提供するために、検査に用いる検査機器や試薬の管理、患者さんから採取した検体の管理を行います。

私たちが大切にしていること

皆様の健康を、正確・丁寧にサポートいたします

  1. 最新の検査機器と高い技術力により、迅速かつ正確な検査結果をご提供いたします。
    病気の早期発見・早期治療のため、検査結果が出るまでの不安な時間も、できる限り短縮できるよう努めています。
  2. 検査内容(方法、検査で分かることなど)については、専門用語をなるべく使わず、分かりやすく丁寧にご説明いたします。
    ご不安な点やご質問がございましたら、ご遠慮なくお尋ねください。
  3. 衛生管理を徹底し、安全な検査環境の提供に努めています。
    患者さんにリラックスして検査を受けていただけるよう、スタッフ一同、笑顔で丁寧な対応を心がけています。

何かご心配なことがございましたら、お気軽に検査室スタッフまでお声かけください。

あなたの成長を応援! チーム医療を支えるやりがいを実感できる職場です

  1. 様々な診療科の検査業務を通して幅広い知識や技術を身につけることができます。県内でもいち早く外来採血室業務で静脈路確保を実施するなど、タスクシフト/シェアにも積極的に取り組んでおり、最先端の医療現場で活躍したいという方に最適な環境です。
  2. 資格取得のための研修やセミナー参加も積極的に支援しており、スキルアップを目指せる環境です。医師や看護師など、他職種と連携しながら業務を進めるため、チーム医療の重要性を学ぶことができます。また、技師会活動や各種研修会へも積極的に参加し、自己研鑽を積める環境も整っています。

専門資格

  • 超音波検査士(循環器領域、消化器領域、健診領域)
  • 血管診療技師(CVT)
  • 脳神経超音波検査士
  • 糖尿病療養指導士
  • 細胞検査士
  • 緊急臨床検査士
  • 日本不整脈心電学会 心電図検定1級
  • タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会 履修
  • 医療安全管理者養成講習(基本コース)履修

臨床衛生検査技師会活動

  • 一般社団法人 石川県臨床衛生検査技師会 副会長
  • 一般社団法人 石川県臨床衛生検査技師会 理事(地域活動推進事業部)
  • 一般社団法人 石川県臨床衛生検査技師会 臨床微生物検査研究班 班員
  • 一般社団法人 石川県臨床衛生検査技師会 臨床血液検査研究班 班員

採用情報

詳しくは以下よりご確認ください。