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北陸緑内障センター

北陸緑内障センター
北陸緑内障センター
Hokuriku Glaucoma Center

2024年4月1日に恵寿総合病院眼科内に北陸緑内障センターが開設されました。

ここでは緑内障患者様やその疑いのある患者様を専門的に診察して、診断・治療・経過観察をする緑内障専門外来を行っています。診察は緑内障の診療・研究・教育を金沢大学眼科・岐阜大学眼科・米国オレゴン医科大学などで約40年間行ってきた杉山和久センター長(金沢大学名誉教授)が担当します。能登地区は勿論のこと、北陸地方の緑内障診療の拠点の一つになることを目指し、多くの病院・診療所との病診連携を通じて緑内障診療のネットワークを構築し、緑内障患者さんに寄り添った質の高い診療を提供します。

緑内障とは
緑内障の基礎知識

 緑内障は、眼圧により視神経が傷んでくる病気です。主な原因は眼圧(眼の硬さ)が高いことですが、眼圧が正常でも発症するタイプ(正常眼圧緑内障)が日本人には多く、全体の約7割を占めています。

 緑内障の特徴は、初期にはほとんど自覚症状がないことです。気づかないうちに視野が少しずつ狭くなり、進行すると失明の原因になることもあります。重要なのは、一度死んだ神経細胞は元に戻らないということです。そのため、できるだけ早く発見して適切な治療を行うことが肝心です。

 緑内障は「治る病気」ではなく、「進行を遅らせる病気」です。治療の目的は進行を抑制し、生涯にわたり視機能を保つことです。早期であればほとんど進行しないケースもありますが、末期ほど進行を遅らせることは困難になります。主な治療法には薬物療法(点眼薬)と手術があります。

 緑内障は大きく分けて、開放隅角緑内障閉塞隅角緑内障があります。隅角という水が流れる場所が開いているか閉じているかで分類され、治療方針が大きく異なります。閉塞隅角緑内障は基本的にレーザーや手術で治療することが多いのに対し、開放隅角緑内障は基本的に目薬による治療から開始します。

 大切なのは「早期発見」と「治療の継続」です。症状がなくても、40歳を過ぎたら定期的に眼科検診を受けましょう。

日本人の緑内障患者数
約400万人
40歳以上の約5%が発症
自覚症状の難しさ
約90%
早期の治療開始で、病気の進行を緩やかにできるにも関わらず、緑内障患者のおよそ9割が病気に気付いていないと言われています。
眼科受診の大切さ
40歳〜
緑内障は年齢を重ねるほどリスクが高まります。症状がなくても定期的な眼科検診をお勧めします。
外来スケジュール

事前予約が必要です。

午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後
初診
再診 第4

第5

※ 北陸緑内障センターへの初診は受け付けておりません。初めてのご来院の場合は当院眼科にまず受診いただき、そちらから必要に応じて緑内障センターへご紹介になります。

センター長紹介
センター長
杉山 和久(すぎやま かずひさ)
経歴
1984年  金沢大学医学部医学科卒業、岐阜大学医学部眼科入局
1990-92年  米国Oregon Health Sciences UniversityおよびDevers Eye Institute研究員(留学)
1996年  岐阜大学医学部眼科講師
2000年  岐阜大学医学部眼科助教授
2002年  金沢大学医学部眼科教授
2020年  金沢大学医学系長・医学類長(医学部長)
2023年  北國文化賞受賞
2024年  金沢大学名誉教授、恵寿総合病院 北陸緑内障センター長
ご紹介

杉山和久センター長は昭和33年5月19日に岐阜県に生まれ、昭和59年3月に金沢大学医学部医学科を卒業し、岐阜大学医学部眼科助手、講師、助教授を経て、平成14年12月に金沢大学医学部眼科教授に就任しました。その後、金沢大学教授として21年余にわたって、眼科学の教育、緑内障の診療・研究に努めました。また、令和2年4月には医学系長・医学類長(医学部長)として、金沢大学医学系の管理運営と医学類学生の教育の責任者として大学に貢献し、令和6年3月31日に金沢大学を定年退職しました。 主な研究テーマは、緑内障であり、金沢大学眼科を緑内障研究・診療では全国でトップクラスの教室に育て上げたと評価されています。緑内障に加えて角膜、網膜を教室の研究の3本柱として、在任中の医学博士号取得者は46名と、多くの眼科医を育て、北陸の眼科医療の発展に寄与しました。診療面では各専門外来を立ち上げ、紹介患者数、手術件数は飛躍的に増加しました。  学会役職として、国内では日本眼科学会常務理事・評議員、日本緑内障学会理事・評議員、日本視野画像学会理事・評議員、日本眼循環学会理事、日本眼薬理学会理事、また、社会貢献として石川県アイバンク理事長、金沢市医師会緑内障検診委員会委員長、金沢市医師会副会長を歴任しました。  また、海外では世界緑内障連盟の評議員・理事、アジア・太平洋眼科学会評議員、アジア・太平洋緑内障会理事、国際視野画像学会理事、国際循環学会理事、そして世界の卓越した緑内障研究者の学術会議である緑内障研究会議(GRS)メンバーを務め、日本の代表として世界の研究者と交流を深め、世界の眼科学の発展に寄与しました。  大学教授を退任後は自身の専門性を生かした緑内障コンサルタントとして活躍中であり、恵寿総合病院の北陸緑内障センター長を務め、緑内障診療を行っています。

緑内障センター連携病院
【中能登エリア】  能登総合病院、羽咋市立病院、町立富来病院
【奥能登エリア】  公立穴水病院、公立宇出津病院、輪島市民病院、珠洲市民病院
【広域エリア】  金沢大学附属病院、金沢医科大学病院、金沢医療センター、金沢市立病院、富山西総合病院、真生会富山病院アイセンター、厚生連高岡病院、南砺中央病院、福井県済生会病院
受診を希望される方へ

当センターでは緑内障の早期発見・早期治療に取り組んでいます。症状がなくても気になる方はぜひお気軽にご相談ください。専門医による丁寧な診察と最新の検査機器で、あなたの大切な視力をサポートします。

緑内障センター 緑内障センター
(写真提供: (左)「ISHIN 医心-No.93」 (右)「THE CLASSY-VOL59」ベストヒューマンドクター編)
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お問い合わせ
けいじゅサービスセンター(☎ 0767-52-2300)にお問い合わせいただき、「緑内障センターについての問い合わせ」とお伝えください。
アクセス

恵寿総合病院 北陸緑内障センター

〒926-8605 石川県七尾市富岡町94番地