令和6年能登半島地震・能登半島豪雨災害によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
恵寿総合病院では、発災直後より全国から多大な人的・物的ご支援を賜り、通常と変わらぬ医療・介護サービスが提供できております。職員一同、One Keijuとして心をひとつにし、感謝申し上げると共に、能登の復興に力を尽くしてまいります。
現在、建物や設備に大きな被害を受けたため、復旧に向けた工事を行なっております。 本館は修繕が完了していますが、3病棟・5病棟の修繕は当面の間続きます。建物前の亀裂や段差、工事に伴う騒音や駐車規制等で患者さん・近隣住民の皆様にはご不便・ご迷惑をおかけすることになりますが、1日でも早く復旧できるよう取り組んで参りますのでご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。
社会医療法人財団 董仙会
理事長 神野正博
クロノロジー(災害記録)
2023年度董仙会業績集に、2024年1月1日から3月31日までのクロノロジー(災害記録)を掲載しました。
こちらにあらためてアップロードいたします。
https://tosenkai.com/wp/wp-content/uploads/2023_chronology.pdf


クラウドファンディング 「災害でも医療を止めない!けいじゅヘルスケアシステム」
2024年1月5日から3月31日まで実施したクラウドファンディングには、2,496名もの皆様からご支援を賜りました。皆様からの温かいご支援に心より厚く御礼申し上げます。
クラウドファンディングはすでに終了しておりますが、「活動報告」ページでは、開始日である1月5日からの復興の様子や、現場で直面したさまざまな困難を、プロジェクト終了までの3ヶ月間、ほぼ毎日、動画や記事として記録・投稿してまいりました。当時のリアルな現場の状況を、今でもご覧いただけます。
また、「応援コメント」には、皆様から寄せられた温かいメッセージが残されており、1年以上が経った今も、ひとつひとつの言葉が私たちの力となり、支えとなっています。
https://readyfor.jp/projects/keiju(クラウドファンディングサイト:READYFOR)


恵寿総合病院 公式YouTube
復興の様子を日々動画でアップしています。ぜひご覧ください。
https://youtube.com/playlist?list=PLrHx3t2cCSzCXbfE3DgR7wd0uGreg46ix&feature=shared(YouTube)


能登半島地震の揺れを記録した「ケガキ板」を展示
ケガキ板とは、免震構造建物に取り付けられたケガキ針が、地盤側に固定されているケガキ板の表面に地震で動いた跡(引っ掻き)を残す機器です。
免震構造建物である本館では設備・躯体に損傷がなく、医療機器の破損・什器の転倒や落下物なども無かったため、大きな地震の後でも通常と変わらない医療・介護を提供することができました。地域と医療を守り、国会でも全国の見本となる事例として「能登の奇跡」として紹介されました。
2024年7月、ケガキ板を恵寿総合病院本館3階、急性期リハビリテーション室前の廊下に設置しました。能登半島地震で東西南北に揺れた軌跡が記録されています。病院にいらした際はぜひご覧ください。

医学雑誌 第13巻: 災害特集
『恵寿総合病院 医学雑誌』は、当法人の職員による臨床研究や症例報告を掲載する、年1回発行の学術誌です。主な掲載内容は、原著論文および症例報告で構成されています。
第13巻(2025年6月発行)では、「災害特集:令和6年能登半島地震 けいじゅヘルスケアシステム BCP実現への道程」と題し、未曾有の大震災をいかに乗り越えたかのか、等を取り上げた災害特集を設けております。
災害医療や医療BCPに関心を持ち、当院へ見学に訪れた方々からも「非常に示唆に富む内容だった」との声をいただいております。当時のリアルな現場の記録と、そこから見えてきた今後の課題などが それぞれの職員の視点で書かれています。
災害時の対応や体制づくりを考える方々にとって、一助となれば幸いです。
(🔗リンク)
「第26回 日本免震構造協会賞-2025-普及賞」 受賞
日本免震構造協会賞は、先進的な免震構造技術の普及と発展に貢献した建築物に贈られる栄誉ある賞です。当院の免震構造は、地震大国である日本において、災害時にも医療機能を維持し、患者様の安全を確保するための重要な基盤として高く評価されました。
最新の免震技術を取り入れることで、強い地震の際にも建物の揺れを大幅に低減し、医療機器や設備の損傷を防ぎ、24時間365日、地域の医療を守り続けることが可能となります。
この度の受賞は、令和6年能登半島地震の被災時においても、当院の免震構造が効果を発揮し、病院機能の維持と医療活動の継続を可能にしたことが高く評価されたものです。建築物の安全性確保と同時に、災害時における地域医療の拠点としての役割を果たすことができた点が注目され、普及賞としての栄誉を賜りました。
受賞の詳細については 🔗こちら にまとめております。是非リンク先をご参照ください。
海外からの関心と見学 ーInternational Interest and Visitsー
最近では、海外の医療関係者や建築専門家からも見学が増え、当院の免震構造や災害対応への取り組みが注目されています。
見学時にお渡ししているケガキ板見学時の紹介資料を以下に掲載しています。
KEIJU MEDICAL CENTER — SEISMIC ISOLATION STRUCTURE
Keiju Medical Center in Nanao City, Ishikawa Prefecture, Japan, was the only fully functioning hospital in the entire Noto region during the 2024 Noto Peninsula Earthquake.
While many other hospitals in the area were unable to perform surgeries, deliveries, or regular consultations, Keiju Medical Center — equipped with a seismic isolation system, robust business continuity planning (BCP), and dedicated multi-professional teams — continued comprehensive medical care on site, including emergency surgeries, childbirth, and outpatient services.
This achievement was widely recognized in national media and parliamentary discussions as the “Miracle of Noto.”

